小久保よしあき氏(ボイトレエンタメユニットBRIDGE はる先生)からライセンスを付与された、SVC公認ボーカルコーチの“ボイトレ王子”こと、エレ様です。
SVCのライセンスを取得する際に、ウン十万円掛けて学んだ全知識、いやそれ以上の情報を、こうやってコラムとして無料での公開に踏み切りました！
講師と生徒による『YouTubeの歌ってみた動画』が大人気のシアーミュージック。
特別講師にチャンネル登録100万人超えのボイストレーナー『しらスタ』が就任していたりと、ボイストレーニング業界最大手の力をいかんなく発揮されております。
そんなシアーミュージックの公式サイトが何者かに(恐らく中国系の悪徳業者？)に乗っ取られてしまった？件について、同業者であるSVC公認ボーカルコーチの私、エレ様が少しだけ言及してみようと思います。
異変に最も早く気が付いたのはエレ様⁉
私、エレ様は職業がてら、鹿児島で営業をしているボイトレ教室のWEB上での動向を、ほぼ毎日チェックしています。
特にこの商売では、Google検索におけるホームページの検索順位(いわゆるSEO)と、Googleマップでの順位(MEO)について、データを取得することは重要な意味があります。
SEO対策は、検索エンジンでキーワード検索をした際に、自社のウェブサイト（ウェブページ）を検索上位に表示させる施策全般のことを意味します。
MEO対策は、地図検索で自社のビジネス情報の順位を上げるなどしてプレゼンスを高めてアピールし、来店につなげる施策です。
https://www.gyro-n.com/seo/hack/meo/#:~:text=SEO%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%AF%E3%80%81%E6%A4%9C%E7%B4%A2%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3,%E6%9D%A5%E5%BA%97%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%92%E3%82%8B%E6%96%BD%E7%AD%96%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
そんなこんなで、私がシアーミュージックのホームページの異変に気が付いたのは、2024年6月6日の深夜でした。
いつものように、『鹿児島 ボイトレ』というキーワードでGoogle検索を掛けたところ、10位以内にシアーミュージックのページが2つ存在したのです。
しかも片方はタイトルが、『お値下げ イルビゾンテ 二つ折り財布』ですから…不審に思い、このページを開いたところ、なんと怪しいフリマサイトが現れたので驚きました。
この時点では、いわゆる『ドメイン貸し(力のある企業のサイト配下で、第三者が関連の無いサイトを運営する手法)』かな？と思った私は、Googleに対して「シアーミュージックがスパムポリシー違反を犯している」という旨の違反通報を行いました。
シアーミュージック鹿児島校のページが検索結果から消滅
翌日(2024年6月7日)、改めて『鹿児島 ボイトレ』のキーワードで検索を掛けると、前日6日時点で健作順位3位に存在していたシアーミュージック鹿児島校のページが、検索結果から削除されていました。
私がおこなったGoogleへの通報の影響なのかは分かりませんが、「シアーミュージックはGoogleからドメイン貸しによるペナルティーを食らったのかな？」と思いました。
現在は、ドメイン貸しは「サイトの評判の不正利用」として明確にスパムポリシー違反に定義されました。
https://www.suzukikenichi.com/blog/google-combats-site-reputation-abuse-using-both-human-review-processes-and-automated-algorithmic-systems/#:~:text=%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E3%83%89%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%B2%B8%E3%81%97%E3%81%AF,%E3%82%92%E6%9C%9F%E5%BE%85%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
「サイトの評判の不正利用」を理由に手動による対策を課せられるサイトが今後現れることが予想されます。
それで思わずインスタグラムのストーリーにこの件をアップしました、「シアーミュージックさんヤッちゃいましたね」とのメッセージを添えて…。
「ドメイン貸し」ではなく「乗っ取られた？」
2024年6月8日になって改めてこの件について考察してみた時に、流石にこれは「ホームページが乗っ取られている(改ざん)のではないか？」って思いました。
2024年6月8日現在、『シアーミュージック』とGoogle検索した場合、上記添付画像の検索結果が表示されています。
クリックすると右画像のように、ちゃんとシアーミュージックの公式サイトが表示されていますが、左画像の検索結果画面には…
- お値下げ イルビゾンテ 二つ折り財布
- 国内販売正規品 COACH メンズ
- 雑誌で紹介された 本物
- 販売割引商品 soduk(スドーク
といった具合に異変の片鱗が残ってしまっていますが、因みにYahoo!の検索結果だと…
このように、クリックした後の結果も完全に乗っ取られてしまったまま(Yahoo!はGoogleと同じ検索システムを採用していますが、情報の反映速度がGoogleより劣る為)です。
エレ様【www.sheer.jp】とドメインの表示がある為、間違いなくシアーミュージックのドメインだと確認ができます。
シアーミュージックの対応について
正直、この件に対するシアーミュージックさんの対応に関しては、決して褒められたものでは無かったかなと個人的には思っています。
何かしらの被害報告が出るような事態になってしまえば…取り返しがつきません。
参考までに、三浦工業という企業がホームページを乗っ取られた際に発表した、声明文をご紹介いたします。
2024年1月26日(金)17時00分頃から1月28日(日)11時21分までの間に、第三者からのサイバー攻撃によりホームページが改ざんされていた事が判明いたしました。
https://www.miuraz.co.jp/news/newsrelease/2024/1508.php
ご利用いただいておりますお客様の皆様には多大なご迷惑、ご心配をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。現在、原因と影響の調査を進めており、ホームページを閉じさせていただいております。
当サーバにはお客様の個人情報は保存されておりませんので、個人情報の流出はない見込みです。（お問い合わせなどでホームページより入力いただいた情報はホームページ内には保存されておりません。また、会員制サイトのお客様情報は設定されたIDと暗号化されたパスワード情報のみが保存されています）
いかがですか？これぞ企業としてあるべき姿、お客様の安全を配慮した素晴らしい対応だと思いませんか？
因みに2024年6月8日現在、シアーミュージックのYahoo!における検索結果では、広告枠(スポンサー枠)すらも未だにフリマサイトに繋がります。
せめて広告ページだけでも早急にLP(広告用の縦長のページ)へと差し替えるべきでしたね。
クライアントの安全を第一に考る『クライアントファースト』な対応が出来なければ、今後、シアーミュージックの信用が失われてしまったとしても不思議ではありません。
まとめ
今回はシアーミュージックのホームページが乗っ取られ(改ざん)てしまった件について言及してみました。
クライアント様へ与える被害の可能性を考えると、乗っ取られてしまった時点で早急に注意喚起のアナウンスをおこなうべきだったと思います。
2024年6月10日時点では、検索エンジンYahoo!におけるシアーミュージックのホームページ検索結果には、未だに怪しいフリマサイトが表示されています。
クライアント様からの信頼はもとより、検索エンジン企業からも信頼される運営を、同業者として期待しています。
