ELEGANT VOICEとは、鹿児島にてミックスボイスをはじめ、「高音」に特化した発声技術を指導している、ボイトレ専門教室です。
科学的根拠に基づいた世界二大ボイトレ・メソッドを駆使したレッスンが、最大の特徴と言えます。
指導者は、鹿児島初のSVCライセンスを取得した公認ボーカルコーチ「エレ様」です。
2024年5月24日、うっしー様 (30代 男性)の体験レッスンを実施させて頂きました。
うっしー様のカウンセリング内容
うっしー様は先ず、事前のアンケートにびっしりと回答してくださいました。
うっしー様ですが、「ミックスボイス」の存在を知ってはいるものの、一度も感覚が掴めず…
- 高音の発声がきつい
- 気合が入るとひっくり返りが起きてしまう
- 高いところを声量で誤魔化している
- 数曲歌うとノドの枯れがきになる
上記のような状態が怖くて、歌うのを楽しめなくなってきたとのことでした。
その気持ち、痛いほどわかるなぁ…私もそうだったから。
ただ、偉いです!特に「高音を声量で誤魔化している」という自覚があることが素晴らしい。
お恥ずかしい話、私自身は元々「声量がある自分、格好いいでしょ?」って、『只の大声』と『音楽的な声量』を完全に勘違いしていましたから。
ってことで、ここからはうっしー様のレッスン内容を紹介させて頂きます。
体験レッスンの内容
アンケート結果を見た段階で、8割がたプルチェストだろうと思いましたし、冒頭でミスチルの曲を軽くアカペラで歌って頂きましたが、その段階でプルチェストでした。
ですが念には念を入れて、Mum(マン)の発音×5トーンスケールでアセスメントさせて頂きましたが、やはり、THE プルチェストです。
地声を無理やり張り上げて発声している、とても危険な状態です。音程はフラット(下がる)傾向にあり、声帯にかかる負担も大きく、いかんせん歌っていて苦しい、ポリープや声帯結節といった故障のリスクも高まります。
https://elegant-voice.com/method/
うっしー様には、プルチェストである旨とその特徴を説明させて頂きました。
プルの典型的な特徴である、「高音に上がって行くにつれて、次第に音量も上がって行ってしまう」という症状が、盛大に発揮されていました。
プルは統計的に最も多いボイスタイプではありますが、その中でも見事なまでの?プルという感じです。
ですがうっしー様は地声が平均よりも高いタイプで、いわゆるハイテナー(男性の声が高い部類の中でも更に高い方)に該当するくらいのポテンシャルでしたので、ミックスボイスを習得できれば、髭ダン辺りも余裕で歌える筈です!
こういうタイプは自身のポテンシャルに甘えて、努力を怠りがちなのですが、こうやって「ボイトレを受けてみたい」、「ミックスボイスを習得したい」と思える向上心が素晴らしいですね。
取り敢えずオクターブスケールでNay(ネイ)を選択しました。
それでもやっぱりプルしてしまうので、手で口角を抑えてもらい、その状態で再びNayをやってもらうも、それでも叫ぼうとしてしまいます。
そこでFunny Nay(ファニーネイ)という、潰したようなアニメ声のNayを選択すると、これが劇的にハマりました!
スケールを5トーンに変更しても、綺麗に繋がって発声できています。
そこで発音をKet(ケッ)に変えて5トーンスケール→オクターブスケール→オクターブリピートスケール、と発展させてみました。
張り上げることなく同じ声量で発声はできているものの、フリップ(裏返る)傾向でした。
NormalのNayに戻してオクターブスケール→オクターブリピートスケールを試しましたが、ちょっと声帯が薄くなりすぎている影響で、引き続きフリップ傾向でした。
総括
うっしー様は、ご本人も症状に自覚が多数お有りなだけあり、典型的なプルチェスト型でした。
ですが、声帯のポテンシャルが高いので、ミックスボイスさえ習得してしまえば、髭ダン辺りの音域もラクに歌えてしまうはずです。
レッスン中はフリップ傾向になってしまったものの、この状態こそがミックスボイスへの第一歩ですよ!