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ミックスボイスに声量はいらない!‐カラオケもバンドもKing Gnuから学べ‐

この記事の執筆者

小久保よしあき氏(ボイトレエンタメユニットBRIDGE はる先生)からライセンスを付与された、SVC公認ボーカルコーチの“ボイトレ王子”こと、エレ様です。

SVCのライセンスを取得する際に、ウン十万円掛けて学んだ全知識、いやそれ以上の情報を、こうやってコラムとして無料での公開に踏み切りました!

鹿児島のハイブリッド型ボイトレ ELEGANT VOICE講師のエレ様。
SVC公認ボーカルコーチ エレ様
目次

声量を求めると発声のバランスを崩す

Superflyのような、爆発的な声量に憧れる人は少なくないと思います。

歌における声量がアドバンテージになることは間違いないですし、勿論あるに越したことはありません。

ですが声量って実は、「声量が無い」と悩んでいる、そう指摘されるという人が、想像している3分の1以下で十分だったりもします。

エレ様

3分の1という数字は、あくまでなんとなくのニュアンスです。

エレ様

それくらい、さして重要では無いという意味です。

大前提として、発声の基本は※ミックスボイスです。

ミックスボイス
裏声じゃないと出せないような高音域でも、さも地声かのように聴こえるトーンで発声できる声帯振動パターンのこと。

パワフルなイメージのあるゴスペルシンガーだろうが、バンドのボーカルだろうがです。

その基本ができた上で、※ベルティングのようなパンチの効いた発声を使用するのであれば、すべきなのです。

ベルティング
甲状軟骨が後傾することで声帯が短縮され、分厚い状態でもある程度の高音を発声することが出来る技術。

ミックスボイスで歌うためには、声量はむしろ抑える必要がある場合がほとんどなのです。

エレ様

「声量おばけ」なんて表現で、声量をモテはやす傾向がありますが、わざわざ追い求めるのは結構リスキーなのです。

全米No.1ボイストレーナーの金言

マイケル・ジャクソンやスティービー・ワンダー等を育成したことで知られる、ボイストレーナーのセス・リッグス氏は、日本の歌手達を見てこのような発言をしたそうです。

「日本人は何でみんなあんなに叫ぶのかね?」

https://truevoiceoffice.com/hightonevoice-hint1/

セス・リッグス(英: Seth Riggs、1930年9月19日 – )は、アメリカ合衆国のボイストレーナー。ロサンゼルスを本拠地に、ボイストレーニングを行っている。

ベルカント唱法を基に発声法「Speech Level Singing」(スピーチ・レベル・シンギング、SLS)を考案し、マイケル・ジャクソン等トップスターのボイストレーナーとしてレコーディングやツアーのサポートなど過密なスケジュールをこなしている。SLS指導者の育成もしており、ボイストレーナーとしての様々な厳しいテストをパスした者にそのライセンスを与えている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B9

このセス・リッグス氏は、ハリウッド式ボイトレ・メソッドの元祖である団体、【Speech Level Singing(通称:SLS)】を設立したことでも知られる人物です。

エレ様

因みに、上記Wikipediaの説明では、SLSを「発声法」と解釈していますが、厳密には発声法ではなく団体名ですので、Wikiが間違いです。

このSLSを意訳すると「喋るくらいのリラックスした声量で歌いましょう」となります。

しかもこの喋るくらいの声量とは、「最も声を張るサビでせいぜいそれくらい」、という定義です。

ということは、Aメロなんてマイクが無ければ聞き返されるほどの小声となるのが通常なのです。

エレ様

声量を抑えた方が、ビブラートも掛かりやすいです。

バンドのボーカルは特に要注意(※King Gnuのウィスパーボイスから学べ)

私の勝手な印象ですが、アマチュアバンドボーカルの8割は大声を出し過ぎが原因で、ミックスボイスから遠ざかっています

もちろん声量があるに越したことはないですが、決して『声量がある≒歌唱力がある』ではありません。

「のど自慢チャンピオンは声量が無いのでバンドボーカルでは通用しない」
なんてことを言う人が一定数いるのですが、この意見は、お門違いもいいところです。

マイクを口元ベタ付けで「白日」を歌うKing Gnu。

だって考えてみてください、例えばKing Gnuの代表曲『白日』。囁くようなウィスパーボイスが印象的な曲ですよね?

つまりプロバンドの楽器隊は、ボーカルが囁いていても成立する音量で演奏しているということが分かります。

そうです、アマチュアバンドボーカルが大声を出してしまう最大の要因として、楽器隊が音量を出し過ぎ問題があります。

楽器隊にミックスボイスの知識が無い為に、ガンガン音量を出してしまうせいで、ボーカルが負けじと大声で歌うという、負のスパイラルに陥るのです。

エレ様

ライブハウスのPAさんとかも、ミックスボイスの知識が無いので、「もっと楽器の音量を下げるように」といった注意ができない場合が多いです。

シンガーズフォルマントの重要性

実は※「シンガーズフォルマント」という、ミックスボイスを劇的に鳴らす技術があります。

シンガーズフォルマント
3khz辺りの周波数帯域を強調して発声することで、強力な鳴りを生成すことが出来る。

大きな声ではなく、「鳴る声」で歌えるようになることが重要であり、その為の技術です。

このシンガーズフォルマントを鳴らせるようになることで、歌声がカラオケやバンドの演奏に埋もれないわけです。

エレ様

Saucy DogやMY FIRST STORYといったバンドのハイトーンシンガー達は、このシンガーズフォルマントをバリバリ鳴らすので、あれだけ高音が鳴るわけです。

根本要(スターダスト☆レビュー)の証言

2023年9月17日放送のテレビ朝日『関ジャム 完全燃SHOW』にて。

プロも唸るロングトーンの持ち主である根本要さんが、声量について貴重な証言をなさいました。

スターダスト☆レビュー・根本要はプロからロングトーンの歌声を絶賛されている。根本はそのヒミツについて「力を入れず、声をマイクに細く長く入れるだけ」と明かし、マイクの音量はスタッフに調節してもらっているため小さな音量で長く歌うことが可能だと話した。

https://datazoo.jp/tv/%E9%96%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%A0+%E5%AE%8C%E5%85%A8%E7%87%83SHOW/1666716

また、マイクを離して歌うことは声が逃げてしまうためもったいないと語り、根本はマイクを口に近づけ声をすべて入れるよう意識していると明かした。

https://datazoo.jp/tv/%E9%96%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%A0+%E5%AE%8C%E5%85%A8%E7%87%83SHOW/1666716
エレ様

根本さんのようなバンドボーカルでも、実力者はロングトーンですら小さな声で細く長く、歌われていることが判る貴重な証言です。

エレ様

「クラシックのようにマイクを使わないなら話は別」と前置きした上で、「我々はマイクを使うのだから、マイクに頼ろう」という旨の話をされていました。

桑田佳祐の逸話

コブクロがMステに出演した際に、桑田佳祐に対してこのように語っていたそうです。

「その時に初めて、桑田さんの息の量の少なさが分かったんです」と明かしたのだ。司会のタモリだけでなく、桑田佳祐も首をかしげていた。 そこで小渕が「凄く似てないものまねをしますけど…」と桑田のような表情で、「いつもいつも…」と『C調言葉…』の出だしを歌ってみせた。「これくらい小さい声で歌っているんです。これで喉の力がホワっと抜ける」と説明する。

https://www.excite.co.jp/news/article/Techinsight_20130727_76647/

コブクロは路上ライブからデビューまで託けたので、悪い意味で大声を出そうとする癖があります。

だからこそ特に、息を少なく小さい声で歌う桑田佳祐の歌唱は参考になったのだと思います。

エレ様

桑田佳祐ってむしろ大声で力強く歌うイメージがあると思いますが、モノマネで誇張されている所もあり、実際はそうでもないのです。

最近の路上シンガーがマイクを使う理由

マイクを口元ベタ付けで歌う女性路上シンガー。

これはかなりの余談ですが、最近の路上ミュージシャンて、ちゃんとマイクを使いますよね?

あれはミックスボイスで歌う人が増えたからなのです。

もちろんみんなが皆ミックスボイスでは無いですが、路上でマイクを口元にべったり付けて歌う人は特にミックスボイス率が高いです。

一昔前の路上ミュージシャンはマイクを使わなかったので、「コブクロ」や「ゆず」、「高橋優」といった路上出身のシンガーは、必要以上に声量を出すクセが未だに抜けていない節があります。

昔、ゆずが全国ツアーを行った際、ツアーの最終公演では声が枯れてしまって、まともに歌えなかったことが有りました。

エレ様

因みにゆずはツアーの際、ホテルの浴槽で扉を全開にした状態でシャワーを出し、喉が乾燥しないように湿気を充満させるほど意識は高いのですが…。

まとめ

確かに声量は有るに越したことはありませんし、Superflyや西川貴教など、歌唱力≒声量というイメージがある人が多いのも事実です。

ですが彼らはプロの中でも特殊ですし、特殊だから売れているとも言えます。

逆に、囁くようなウィスパーボイスで高い評価を得ている歌手も沢山いますので、声量に拘らず、大きな声より鳴る声・通る声を目指してミックスボイスに向き合って欲しいです。

#ボイトレ #ボイストレーニング #ミックスボイス #声量

エレ様(ボイトレ王子)@鹿児島ボイストレーナー
SVC公認ボーカルコーチ
1987年6月9日生まれ、本名は石井 竜(イシイ リュウ)。
“ボイトレ王子”の異名を持つ、鹿児島初のSVC公認ボーカルコーチ。
【鹿児島のハイブリッド型ボイトレ ELEGANT VOICE】を運営。

「ハリウッド式ボイトレメソッド」を軸に、科学的根拠に基づいた発声指導を行っている、発声のエキスパート。

かつて自身がボイトレ難民だった経験から、クラシカルなボイトレ業界に科学的知識を持ち込むことで、ボイトレ業界の発展に貢献している。

‐受賞歴‐
2017年 TOP IN TOWN 優勝
2018年 ジェネステ 決勝進出
2019年 ジェネステ 決勝進出
2019年 日本カラオケボックス大賞 城山ストアー賞(3位入賞)
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