ELEGANT VOICEとは、鹿児島にてミックスボイスをはじめ、「高音」に特化した発声技術を指導している、ボイトレ専門教室です。
科学的根拠に基づいた世界二大ボイトレ・メソッドを駆使したレッスンが、最大の特徴と言えます。
指導者は、鹿児島初のSVCライセンスを取得した公認ボーカルコーチ「エレ様」です。
2024年10月5日、ああああ様 (20代 男性)の体験レッスンを実施させて頂きました。
ああああ様のカウンセリング内容
ああああ様の目標ですが、「音が高くて歌うのを諦めていた曲を歌えるようになりたい」というものでした。
大定番の目標ですが、やっぱり誰もが憧れますよね!突き抜けるような高音の発声。
当スクールELEGANT VOICEが専門としている高音ですから、私も気合を入れて発声のデモンストレーションを披露させて頂きました。
親御さんの影響とのことですが、本当にハイトーンボーカルに憧れがあるのですね。
『インフェルノ』も『HEAVY METAL IS DEAD』も最高音がE5(5番目のミ)ですので、これらの曲を歌う為には、そもそもE5(5番目のミ)の音が出せるポテンシャルが声帯に備わっているのかが肝になります。
裏声でE5(5番目のミ)が出せないことには、どんなに頑張って※ミックスボイスを習得したとしても歌うことが出来ません。
というわけで、そこも含めて確認させてもらったので今回も詳しくレポートしていきます!
体験レッスンの内容
Mum(マン)の発音×5トーンスケールでアセスメントさせて頂いた結果、ボイスタイプとしては久しぶりのフリップでした。
地声から裏声にポッキリと折れてしまう状態です。安全性の面では裏声に力を逃がせている分、プルチェストと比べると幾分マシと言えますが、プルでも最終的には地声の限界に到達することでフリップします。
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ああああ様にフリップ型であることを告げたところ、ご本人様も自覚があり、「どこから裏声に切り替えるか悩みました」とのこと。
ある一定の音域に達すると声が震えてしまい、裏声にひっくり返ってしまう状態でした。
ただ肝心の高音適正に関しては、余裕でE5(5番目のミ)を超えることが出来たので、理論上はミックスボイスを習得することで、目標の楽曲を歌うことが可能になります!
取り敢えず様子見で「オクターブスケール×Nay(ネイ)」の発音を処方すると…なんと一発でミックスに繋がってしまいました!
私の経験上そんな人は初めてで、ビックリしてピアノを弾く指が震えました…。
ボイスタイプの中で最も多いのが※プルチェストなのですが、本来プルよりフリップの方が改善は難しい傾向にあるのです。
地声を無理やり張り上げて発声している、とても危険な状態です。音程はフラット(下がる)傾向にあり、声帯にかかる負担も大きく、いかんせん歌っていて苦しい、ポリープや声帯結節といった故障のリスクも高まります。
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次に発音をMy(マイ)に変えてみるも、しっかりとミックスをキープしています。
ですが、※セカンドブリッジ以上の音域で「ガリガリ」というノイズが聴こえ、息漏れが多い状態でした。
1st Bridge、2nd Bridgeと呼ばれる部分が、いわゆるミックスボイスで歌うべき音域です。注意すべきは、女性にあるミドルボイスと呼ばれるレジスターが、男性には存在しない点です。
何故、男女でレジスターが異なるかというと、男性は女性に比べ、チェストボイス(地声)の音域が圧倒的に広い為です。
低音域が広い分、逆に高音域が狭い為、その真ん中に該当するミドルボイスが存在しないというわけです。
セカンドブリッジとは、発声バランスが大きく崩れやすい2つ目のエリアということですね。
そこで、セカンドブリッジから上の音域を※エッジボイスから発声するアプローチを処方しました。
平井堅やmiletが、歌の中で感情表現のテクニックとして取り入れています。
このエッジボイスから実声を発声するアプローチにより、E5まで綺麗に発声することができました!
再びスケール練習に戻り、バックバウル(後舌)の発音も確認する為、Goh(ゴゥ)・ Goo(グゥ)の発音を処方しました。
オクターブスケールだとやや力で押そうとしてしまうので、試しに高音域側からオクターブダウンスケールを試みるも、これだとフリップが再発してしまいました。
最後に、通常のオクターブスケールに戻しても大きな問題はなく発声することができました!
あまりにも勘が良すぎて怖いくらいです…。
総括
ああああ様 (20代 男性)のボイスタイプですが、久しぶりにお見受けしたフリップ型でした。
ですが、目標にしているハイトーン楽曲の音域が歌えるだけのポテンシャルは備わっている為、バランスの良いミックスボイスを習得することで歌えるようになると考えられます。
とても勘がいい方で、一回のレッスンでミックスボイスを発声することが出来てしまいましたが、実際の楽曲を歌う為にはもっとそのクオリティを上げていくことが必要になります!