ELEGANT VOICEとは、鹿児島にてミックスボイスをはじめ、「高音」に特化した発声技術を指導している、ボイトレ専門教室です。
科学的根拠に基づいた世界二大ボイトレ・メソッドを駆使したレッスンが、最大の特徴と言えます。
指導者は、鹿児島初のSVCライセンスを取得した公認ボーカルコーチ「エレ様」です。
2024年11月28日、ピロ様 (20代 男性)の体験レッスンを実施させて頂きました。
それに伴い、レポート記事の更新もやや滞っておりました…。
ですが、体験レッスン中にミックスボイスを獲得した強者が現れましたので、皆様にその模様をお伝えする為に久しぶりの記事更新です!
ピロ様のカウンセリング内容
ピロ様の目標は非常に現実的で、hiB(B4)、つまり4番目のシの高さまでをミックスボイスで歌えるようになりたい!とのことでした。
男性にとってのhiBは確かに高いのですが、最近だとOfficial髭男dismやMrs. GREEN APPLEといったハイトーン系シンガーの楽曲が歌いたいという要望が非常に多い為、hiBあたりだと現実的な目標だなと思ってしまいます。
近年は高音に対する感覚がマヒしつつあるかも…。
hiBと言われて私がパッと思いつく曲は、秦基博さんの代表曲である『鱗』ですかね。
この曲で一番高い音、4:30~大サビの「oh 鱗のように身にまとったものは捨てて」の部分ですね。
この高さの音を裏声では無くミックスボイスで歌えたら、確かにめちゃくちゃ気持ちがいいです!
別にピロさんがこの曲を歌いたいと言っているわけじゃないのですがね(笑)。
因みにピロさんは米津玄師が好きとのことでした。
ってことで、果たしてピロさんの声帯には、hiBをミックスで発声できるだけのポテンシャルが備わっているのか?
今回もレッスン内容をレポートしていきます!
体験レッスンの内容
Mum(マン)の発音×5トーンスケールでアセスメントさせて頂いた結果…ボイスタイプは男性の大定番、プルチェストでした。
地声を無理やり張り上げて発声している、とても危険な状態です。音程はフラット(下がる)傾向にあり、声帯にかかる負担も大きく、いかんせん歌っていて苦しい、ポリープや声帯結節といった故障のリスクも高まります。
https://elegant-voice.com/method/
ピロさんにもプルチェストタイプである旨をお伝えしましたが、プルの中では症状として軽い方でした。
実は事前アンケートに「高音を叫んで出してしまう」と書いてあった為、この結果は予想していましたし、ご自身でもしっかりと自覚されていたわけですね。
因みに、「ミックスボイスでhiB(B4)が出せるようになりたい!」との目標に関してですが、裏声でその遥か上まで出すことが出来ていたので、ポテンシャル的には余裕で備わっていると言えます。
あとは本人の努力次第ってことです!
- 先ずは手始めに、Wow(ウォウ)という発音×オクターブスケール(音階)
- 次にNay(ネイ)×オクターブスケール
どちらも叫び辛い発音なのですが、これでもプルしてしまいました。
プルの特徴である、「音階のトップノートに向かって声量が勝手に上がってしまう」という症状が出ていたため、その旨を指摘すると…ちゃんとご自身でも自覚されたいました。
ピロ様自身も、裏返らずに声が繋がった感覚を感じられていました。
因みに、ピロ様自身の体感は「裏声」とのこと…ちゃんとミックスできてますよ!
ここでピロ様から質問を受けました、この状態から「声量は上がっていくの?」と。
その疑問の答えが「※シンガーズフォルマント」であることをお伝えしたうえで、デモンストレーションを披露したところ…余りの鳴りに驚愕されていました。
最後にMy(マイ)の発音で発声して貰いましたが、綺麗にミックスが出せていました!
しかも目標のB4どころか、D4まで繋がっていて驚いたなぁ…。
総括
ピロ様 (20代 男性)のボイスタイプですが、男性に多く見受けられるプルチェスト(地声張り上げ)型でした。
ですがなんと、体験レッスン中にミックスボイスの声帯振動へと(しかも目標にしていたB4より上の音まで)移行することが出来てしまいました。
この調子でレッスンを継続していけば、ミックスボイスの制度が更に高まって行くので、様々な楽曲を歌いこなせる日が訪れますよ!