くん様のボイトレ無料体験レッスン(鹿児島)‐バンドで埋もれない声を希望‐

Mum(マン)の発音×5トーンスケールでアセスメントさせて頂き、結果は若干のプル傾向でした。

地声を無理やり張り上げて発声している、とても危険な状態です。音程はフラット(下がる)傾向にあり、声帯にかかる負担も大きく、いかんせん歌っていて苦しい、ポリープや声帯結節といった故障のリスクも高まります。

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くん様にはプル傾向であることと、プルが原因でその後フリップ(裏声へのひっくり返り)されている旨を説明しましたが、この場合のフリップは余り気にする必要はありません。

くん様は大変、声量もある方なのですが、非常に声がよく通ります。

これは「フロントバウル(前舌)」の特徴なのですが、ここから更にシンガーズフォルマントが鳴るようになれば、発声モンスターへと進化を遂げること間違いなしです、おめでとうございます！

プル傾向ですので、取り敢えずオクターブスケール×Nay(ネイ)を選択しました。

Nayの発音でも張り上げようとしてしまうので、手で口角を押さえてもらった上で再びNayで発声して貰いましたが、それでもまだ叫ぼうとしてしまいます。

そこでFunny Nay(ファニーネイ)という、潰したようなアニメ声のNayを処方すると、これがドンピシャでハマりました！

低音から高音まで奇麗に繋がり、ご本人もちゃんと自覚されていました。

くん様は大変声量があり、それ自体は素晴らしいことなのですが、その声量がミックスボイスの邪魔をしてしまっていたわけです。

ミックスボイスが一向に習得できない人の大きな原因の一つに、「声量の出しすぎ」が挙げられます。

確かに歌において声量は大きなアドバンテージになりますが、大体の人はそもそもの声量の感覚がバグってます(笑)。

声量を抑えて頂いただけで、普通のNayに戻してもミックスで繋がっていました。

欲を言えばE5以上が薄くなるのを改善したいと思った為、最後にMy(マイ)の発音を試してみましたが、ちゃんとNayよりもエネルギーが入ってくれました！