ELEGANT VOICEとは、鹿児島にてミックスボイスをはじめ、「高音」に特化した発声技術を指導している、ボイトレ専門教室です。
科学的根拠に基づいた世界二大ボイトレ・メソッドを駆使したレッスンが、最大の特徴と言えます。
指導者は、鹿児島初のSVCライセンスを取得した公認ボーカルコーチ「エレ様」です。
2024年7月2日、M・R様 (20代 男性)の体験レッスンを実施させて頂きました。
M・R様のカウンセリング内容
一番うれしいお申し込み理由です!
M・R様は元々、某大手ミュージックスクールにてボイトレの経験がある方でした。
好きなアーティストは下記の通りです。
- Da-iCE 花村想太
- AAA 西島 隆弘
「THE ミックスボイス」といった感じの正統派シンガーが好みなのですね!
お悩みとしては、「高い声が出しづらい、キツい」というものでした。
ここからなんとなくボイスタイプは想像できるのですが、果たして実際はどうだったのでしょうか?
それでは、本日も体験レッスンの内容をレポートしていきます!
体験レッスンの内容
Mum(マン)の発音×5トーンスケール+オクターブスケールでアセスメントさせて頂いた結果、軽度のプルチェストでした。
地声を無理やり張り上げて発声している、とても危険な状態です。音程はフラット(下がる)傾向にあり、声帯にかかる負担も大きく、いかんせん歌っていて苦しい、ポリープや声帯結節といった故障のリスクも高まります。
https://elegant-voice.com/method/
M・R様は、一応プルと判定される結果でしたが、それほどひどい状態ではありませんでした。
プルにも程度がありまして、男性の場合は特にガッツリと叫んでしまうドプルも珍しくないのですが、M・R様は叫ぶほどでは無いにしても、声帯が分厚い状態でミックスのエリアまで突入していくような状態でした。
人によってはチェストから既に声帯振動が分厚すぎる人もいらっしゃいますので、チェストがスムーズと言うだけでも昔の私より才能が有ります。
この辺は聴いてる音楽が影響している気がしますね。
取り敢えず万能なNay(ネイ)のオクターブスケールを選択しました。
しかしそれでも張り上げてしまうので、Funny Nay(ファニーネイ)という潰したよう声のネイに変更。
Funnyのまま5トーンスケールも試しましたが、プルは改善傾向にあるものの、今度はフリップが起こってしまいました。
完璧にミックスボイスのバランスです。
しかしその後、5トーンスケールに変えたのが良くなかったか…バランスを崩してしまい、オクターブスケールに戻してもフリップするようになってしまいました。
KetからNayに移行するというエクササイズを試しますが、これはハマりませんでした。
声門閉鎖を強める為にハミングを処方してみると、吐く息が多いことに気が付きました。
どうやら以前通っていた某大手ミュージックスクールにて、腹式呼吸を指導された経験があるとのことです。
その話を受けて、腹式呼吸の問題点や声門閉鎖・声帯の厚み等の解説をさせて頂きました。
現代社会で腹式呼吸を指導しているのは日本だけであって、「百害あって一利なし」です!絶対にやめましょう。
最後に、声門閉鎖を培う為に、エッジボイスでチェストからヘッドへ繋げるパーツアプローチをおこなってレッスンは終了しました。
総括
M・R様の発声傾向として、それほど酷くは無いですがプルチェストでした。
そこでプルを改善する為のエクササイズを処方した結果、今度はフリップに転じてしまいましたが、ボイトレではあるあるです。
今後はプルを警戒しつつも、フリップ対策を継続していけば、次第にミックスボイスのバランス感覚が掴めてきますよ!