ELEGANT VOICEとは、鹿児島にてミックスボイスをはじめ、「高音」に特化した発声技術を指導している、ボイトレ専門教室です。
科学的根拠に基づいた世界二大ボイトレ・メソッドを駆使したレッスンが、最大の特徴と言えます。
指導者は、鹿児島初のSVCライセンスを取得した公認ボーカルコーチ「エレ様」です。
2023年9月13日、M様 (10代 女性)の体験レッスンをさせて頂きました。
M様のカウンセリング
M様はK-POPが好きで、K-POPアイドルになるのが目標とのこと。
J-POPと違い、K-POPは本当にレベルの高い発声力、歌唱力が求められます。
そこで、このELEGANT VOICEを検討して頂けたのは、非常にお目が高いと思います(笑)。
体験レッスン内容
体験レッスンをしていてよく驚かされるのですが、女性の方は天然ミックスの割合が結構います。
思わず私も、「これで高音が不満!?」と聞いてしまいました。
よくよく話を聞いてみると、憧れているK-POPのアヒョンという歌手が凄いとのことで、映像を見せてもらいましたが…なるほどね、こりゃ化け物だ(笑)。
アヒョンは、G5をとんでもないパンチの効いた声で※ベルティングしています。
M様にもちゃんと、「この人は歌手の中でも特別だよ」ってことを伝えました(;’∀’)
M様に、やや軽めだがミックス型であることを伝えます。
地声から裏声の音域までトーンの解離がなく、一本に繋がった状態です。裏声もいわゆるファルセット(芯のない裏声)ではなく、ヘッドボイス(芯のある裏声)と繋がるため実用的です。声帯への負担も少ないので、声枯れや故障のリスクも軽減できます。
https://elegant-voice.com/method/
そこでレッスンの方向性としては、もう少しチェストからミックスまでパワーを入れられるように、地声感を強化することにしました。
- Guh・Buhで5トーン
- Gee・エの母音のみでオクターブ
- マイの発音でオクターブ
次に他の母音も聴きたいので、Gee(ギー)とエの母音のみでオクターブスケールを発声して貰いました。
大きく崩れることは無かったですが、若干、FIRST BRIDGEで苦しそうな表情が見受けられました。
この辺のバランス感覚が身に付けば、更に高いレベルのミックスが手に入ります。
最後に「マイ」という、アとイの母音を組み合わせた発音で発声して貰いましたが、これも綺麗に発声できていました。
そこで、「実際に曲を歌ってみないか?」と、提案させてもらいました。
普通は、体験レッスンで曲を歌ってもらうことは余り無いのですが、彼女は非常にレベルが高かった為、一曲歌って貰うことにしました。
私は知らない曲(デュエット曲でした)だったのですが、なるほどね、曲になるとチェストボイスがベタっと重たくなってしまいました。
これ、あるあるなんです、発声練習では上手だけど、曲になると問題が出てくるパターン。
彼女は曲になると、私が定義している「ヘビーチェスト」の状態でした。
低音域だからこそ声帯が必要以上に分厚く接触し過ぎている状態をELEGANT VOICEではヘビーチェストと定義し、5ボイスタイプで捉えています。プルと併発しやすいですが、それほど極端に叫んだりはしていなくても、そもそもの声帯が分厚い人は声が重くなりがちです。
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高音域は曲でもミックスに入って行けてはいるのですが、低音域が重たいので、相対的に高音域が軽く聴こえてしまっているのですね。
ここが解決できるだけで、彼女の歌は2ランクも3ランクも上に行けるでしょうね!
まだまだ若いですので、目標に向かって、頑張って欲しいです。
総括
M様は、若干チェストが軽めではあるものの、ミックス型でした。
チェストの軽さを取り除き、ミックスによりパワーを入れていくレッスンをしましたが、発声はとても上手でした。
ですが、実際に曲を歌ってもらうと、低音域でベタっとした重たいトーンになってしまったので、そこが一番の課題だなと思いました。
「発声練習では上手くいっても、曲では崩れてしまう」というのは、あるあるですので、ここが改善されるだけで彼女は一気に別次元の歌唱になると思います。